| index＜ 日誌 ＜ z自意識 ag儒教＜ 22-42「交感T：、中世の人間関係」p7 |
| 外の世界から自分を客観的に見るということがなく、そうした機会も必要もない世界なのである。だからまた、それが何のことなのか自分でも知りようがなく、理解されることもないのである。 そしてこれが、そこで生きる者にとっての自意識になっているのである。それに反する考えや感覚といったものが、そもそも始めからないのである。だからまた、外の世界からの異質な刺激に対しては、それを理解することが出来ず、理解する必要もなく、むしろ反対に理解してはならないものとして受け止められているのである。 だからまた、自分の考えというのがなく、何かあっても誰か自分より「上の者」にそそのかされない限り、何も感じないし、何もしようとしないし、そしてまた、自分では何も出来ないままでいるのである。 |