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理由や原因のはっきりしない、あるいは、意味不明の仕草や表情。そして、それに伴ポーズや動きの癖(くせ)といったもの。しかし、いまとなっては、それらの由来やもともとあった原因が忘れられ、失われていって、そうしてそのカタチだけが残っているのである。 しかしまた、実は、それが自分を確かめ、納得し、証明する印(しるし)になっているのである。その仕草自体には、もはや何の意味も無いのだけれども、それを行うという行為自体が、自分にとって何か非常に大事な意味のある「儀式」になっているのである。 そして、このような現実離れした、象徴としての意味だけが最も重要で、何よりも大事なこととして、自分の中で握り締められているのである。それは自分の証(あかし)であり、自分の精神の拠り所になっているのである。 |
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