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それは幼い頃からの途切れ途切れの、意味不明な記憶の断片の積み重ねなのである。あるいは、そうした記憶の原型をも失ない、その意味や理由も喪失した、何かの得体の知れない記憶の痕跡なのである。 もしかすると、それは自分が生まれる前から記憶していたものなのかも知れない。意識や思考としてではなく、自分の肉体の生理の作用の仕方として受け継がれ、そしてそれが肉体の記憶として残されているのである。 そしてこれが何か得体の知れない衝動や意味不明のイメージとなって夢の中に出てきているのである。あるいはまた、印象や象徴の何か不可解で得体の知れないイメージとして思い出されているのである。 |
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