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7、導かれる。


それは言わば、精神の表と裏であり、前と後ろ、上と下、明るさ暗さ、晴れた気持ちと煩(わずら)わしさ、上昇と沈潜、ポジとネガといった、自分の中の精神の世界を暗示し、象徴し、印象しているのである。

それは自分の中の、情緒の世界のリズムなのであって、移ろい、ただよい、さまよいながらも、何かを探し求め、願い、導かれているのである。

そして、導かれるというのは、自分がそのようにしか成れない、という意味でそうなのであって、そうした自己の自律した原理のことを言っているのである。ここでもまた、自分は自分であり、そしてまた、自分は自分にしか成れない、という意味でそうなのである。


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