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6、暗示。


そしてそれはまた、農耕民の一日の作業の流れや、年間を通してのスケジュールの組み合わせについてもそうなのである。あるいはまた、それは、狩猟採取・漁労の営みがそうなのである。すべてが太陽と地球の動きに連鎖・連動して営まれているのである。

そして、それがいつの間にか消えている。この影のない風景というのが、別世界のように見えるというのは、このことなのである。時間が止まっているような印象を受けるのである。

この場合の光りの方向というのは、時間の流れのことなのであって、時間の経過に伴い連動する、世界の変化のことなのである。そして、この変化というのが、ある方向性を持っている、ということなのである。そしてこの方向というのを、太陽が示す光の影の方向が暗示していたのである。


戻る。                     続く。


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