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12、自分で無くなる。


自分は自分でしかないのである。それ以外の生き方も考え方も、すがたカタチも、それ以外の者ではあり得ないし、存在し得ないのである。それしかなく、それ以外の自分というのは、あり得ないのである。

そしてまた、それだけが自分なのである。だからまた、自分の見えるすがたの何もかもが、どのように変化しても、結局、自分でしかないということである。そうであるとしか言いようがないのである。自分というのは、自分の中だけにあるものであって、それ以外のところに、自分というのは存在し得ないのである。

そして、もしもそうでないとするならば、その時点ですでに自分は自分で無くなっているのである。しかしまた、だからと言って自分がだれか他人になる、ということでもない。自分でも他人でもなく、それとは別のなにかワケのわからない、例えば人間でもないものになるということである。


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