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無限の変化とは、このような角度と視点と色の違いを言っているのに過ぎないである。同じものを、異なる違う環境から見ているのに過ぎないのである。それは、これを見る者にとってのそれぞれの都合や事情に合わせて、現実を見ているのに過ぎないのである。 それは、その目的や理由がそれぞれに違っているのであって、その結果、それが意図するところや注目するところが著しく違ってくるからである。そして、そのようにしか見えないということなのである。 そしてそうしたことが、映し出されているものの真の実体と正体を常に隠(かく)し続けていて、見えなくしているのである。しかしまた、そうであるにもかかわらず、それは同一のものであり続けるのである。そしてこれを自己の同一性と言っているのである。様々な無限の変化を見せつつも、常に自分は自分であるし、自分であり続けるのである。 |
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