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人間同士の間で、なにかが感じられ伝わって来るというのは、それは見える表情や仕草だけではない。人間の感覚の感じ方がそうなのである。感覚器官の仕組みと構造がそうなのである。 それはたとえば、音波と電磁波(光と熱)がそうである。それらは、人間の身体の中に直接入って来ることがないのである。ただ、それを通して誰もが同じことを感じ取っているのである。 感じ方は違うかも知れないが、音や光の強弱自体は同じものであって、同じものを感じ取って居て、ただその感じ方の強弱が多少違うということである。これは要するに、同一の種であるという種内部のシステムの同一性から来ているのである。すなわち、共感し交感しているというのは、このような種としての同一性が、自分の中で響き、繋がり、拡がってゆくのである。 |
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