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1、見え方。


見える現実というのが仮の姿(すがた)に過ぎず、本当の実体というのがまったく別のところにあって、そして、それらの何もかもが無限の変化をくり返し、現れては消えて行く幻のようなものだとすれば、どうだろう。

たしかに現実というのは、得体の知れない未知の底なし沼のようなものだ。ジタバタして知ろうとすればするほど、身動きが取れなくなって訳が分からなくばかりだ。

たしかに、立場や環境によって見方(みかた)が違ってくるし、光の質や構図によってもその見え方が違ってくる。また、歴史的な経緯によっても、同じものがまったく異なるもののように見えてもくる。それはちょうど、生物学でいうところの相似と相同に違いに例えることができる。


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