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6、変化の方向。


人間は、自分がすでに知っているものを通してしか、未知のものを知り得ないのである。そして知り得る範囲、知っている範囲といったものは限定されざるを得ず、従ってまた、この限定された範囲を基に知り得るに過ぎないのである。他に知る方法がないのである。

だからまた、言い換えると、特定され得るのであり、特定されざるを得ないのである。変化の範囲といったものが限定されてしまうのである。まるで、あらかじめそのように設定されているかのようにである。そしてこの場合の「設定」というのは、自分をも含めた現実の条件のことを指しているのである。


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