| index＜ 日誌 ＜ al境界＜ 22-63「暗示④」p6 |
| そして、このような果てしなく繰り返さる同一の刺激が、無意識の反射となり、馴(な)れとなり、クセとなり、習性や習慣として常識となり、定着してゆくのである。そして、それへと自己の身体の構造と生理のリズムが適応して行くのである。 しかし、定形化しにくいものもある。時間的な変化のパターンや模様、あるいは、不規則で予測不可能な、そうした混沌とした原初のマダラ模様の世界がそうである。人間で言えば、定形化された仕草や表情の中に見られる、それらの間の微妙で個性的な違いといったものが、そうである。 しかし、これもまた、特定し得るものである。他の文化の事例や、他の出来事や習わしなどによって比較し、その意味といったものを特定して行けるのである。あるいは、そうした比較するという抽象化された共通の基準でもって、それを理解しようとしているのである。 |
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