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1、分裂。


感覚の始まりは、いったいどこから始まっているのだろうか。そもそも「始まり」などといったものがあるのだろうか。それに始まりがあるとすれば、その前は無かったということだ。そして、何もないところから何かが始まるということもない。

それはもともと何かがあって、それがすがたカタチを変えて現れ出てきたもの。または、それと係わりのない本来別のものが、変異し変換されて現れたものだ。つまり、反射や走性といったものがそうである。

そして、このような「反射」といったものが自分の中で自覚される時点で、反射している自分の肉体と、それを意識している自分とが分裂している。


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