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1、繰り返し。


生物学でいうところの条件反射が、際限なく続く同じことのくり返しによって、限りなくむ無条件反射に近いものになっている。無駄な手続きを廃して、直接の日常的で恒常的な無条件反射に近づいて行く。

当初、条件反射だったものが同じことの繰り返しによって、馴れとなり、クセになり、習性や習慣になって行く。そうして自分でも気づかないまま、いつの間にか無意識の日常的な常識になっている。

しかしまた反対に、くり返されることのない無条件反射は、いつの間にか忘れられて消えて行く。やがてそれは条件反射となり、さらには、反射もしなくなる。そして、これら条件反射と無条件反射の間には、明確な区別も境界線もない。

そして気がつくと、それがいつの間にか無意識のクセや習慣になっているのである。あるいは、そこから遠く離れたところまで来て、振り返って見たときに、ようやくそれと気がつくのである。自分は、いつの間にか変わってしまったのである。まるで別人のようだと。


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