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8、立場。


そうやって世の中が成り立っているのであって、それを壊してはならないのである。また、これに反する者を許さないし、許してはならないのである。そうやって、自分と自分たちの生活が保証され、のみならず、自分たちの身の安全が保障されるのである。

これは歴史上のユダヤ人や少数民族、マイノリティーの立場やその迫害の歴史を見れば明らかである。このようにして、世の中というのが成り立っているのである。

見える現実の世界は同じであっても、それが営まれる歴史的な変化といったものがある。わかりやすく言うと、常識や固定観念、習慣といったものが変化しているのである。この変化の始めの世界を、後の世界から見ると異質であり、見たことも聞いたこともなく、知りようもない、そうした未知の得体の知れないものなのである。


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