| index＜ 日誌 ＜ ai原理 ＜ 22-79「続、同じもの」p4 |
| そしてまた、自分でもよく知らないことについて深く考えたりしないのである。それは考えてもよく分からないムダなことであるし、それ以上に考えてはならないことなのである。 そういうことは考えないし、不問にするということが、そこで生きる者にとっての無意識の合意、暗黙の了解事項になっていて、そうすることで、世の中がうまく回っているし、成り立ってもいるのである。 それは考えてはならないことなのである。だからまた、思考が停止するし、人間が作り出した社会システムや習慣、常識といったものが永遠不滅のものに思えてくるのである。 そう信じることが誰にとってもラクであるし、また、それが正義というものでもあって、そう信じることによって、世の中がうまく回っているのである。 しかしまた、人間の感じ方や情緒といったものは、常に変化し続けている。満たされない想いとでも言ったものが、人間をして何らかの行動へと駆り立てるのである。しかしまた、これが本当の人間のすがたなのである。 |
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