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しかしまた、そうしたことは別の見方(みかた)をすれば、人間の無限の可能性とその指向性を示しているのである。可能性とは、まだ見ぬ無限の可能性への指向性であり、現実の見えない壁(かべ)の制約からの解放を求めるものだからである。 もしかすると自分にも、もっと他の生き方があって、また、もしかすると、それが出来るかも知れないという祈りにも似た願いでもあり、そしてまたそれが、自分が心の中で信じ求めるものへの指向性になっているのである。 だからまた人間は、異文化や見知らぬ未知の世界へといざなわれ、誘われ、導かれてゆくのである。科学や技術の発達がそうである。文化や社会のシステムの改変がそうである。そうやって人間は自分を捨てて、自分を越えて、精神が現実という見えないカベを越えてゆくのである。 |
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