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2、遮断された肉体。


感覚が停止して外からの情報が入って来ないのに、頭の中だけは活発に活動している。そして、それに応じた身体の動きを要求する。しかし体内の運動神経は遮断されていて動かない。

そうでないと夢遊病者のような状態になるからである。ありもしない夢の世界を、現実と勘違いしてしまうからである。だから、遮断する必要があるのである。

このとき、孤立して遮断された「脳」の活発な反応の結果として夢を見る。現実から切断された閉じた自分だけの世界の中で、自分だけの記憶の世界を見ている。それはまた、現実とのあらゆる接触から切断された、現実のどんな制約からも解放された自由な世界である。


戻る。                   続く。


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