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1、感情。


感情の動きといったものが、このような自分自身の中にある生理や神経の無意識の作用に過ぎないということである。そして、このような無意識の肉体内部の作用といったものが、それが原因となって、その結果として肉体表面の表情や仕草となって現れているのである。

そして実は、このような生理と神経の作用自体が、数万数億年に渡って築かれてきた、自分自身の祖先の記憶であり、その成果であり、結果なのである。だからまた、そこから離れられず、離れてもならず、離れて生きても行けず、そしてまた、これこそが自己の「同一性」の根拠になっているのである。

そしてこれを自分が意識したときに、「感情」として捉(とら)えているのである。感情とは、自分がそれを意識する以前の、自分自身の肉体内部の作用のことなのである。そしてこれを喜びや悲しみ、怒りや憎しみとして捉えていて、そしてこれを自分の感情として理解しているのである。


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