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私たちは、本人のこのような自律的な活動をクセや習性などといって、たとえば親子の間でまるで同じもののように見えながらも、まったく異質なものを見ているのである。まったく似ているにもかかわらず、まったく異質の別世界の者を見ているのである。戸惑いながら、驚愕し、唖然としているのである。 たとえば、一世代で築き上げた生活のスタイル、そしてその生き方やクセ、習慣、慣れ、そしてもっと言えば、気質や気性と性格、ものの考え方といったもの。たしかにそうしたことは、多かれ少なかれ遺伝する先天的なものかも知れない。 少なくとも、そうした性質が多かれ少なかれ作用していて、またそれが、そこで生きる者にとって、祖先とよく似た周りの環境によって助長もされ常態化してゆく。似たような環境に置かれれば、遺伝によってもともと自分の中にあった、似たような生き方の性質が特に伸びてくるということである。 |
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