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また、そうしてのみ生きて行けるような、たいていがそうした環境だったのである。それが当事者たる本人が生きて行くための条件だったのである。本人の肉体の構造と機能がそうであるし、そしてその機能の仕方と、機能している肉体の生理的な反応の仕方がそうなのである。 そして肉体の物理的なカタチそのものが、それに合わせて変化して行く。最適化され、常態化し特殊化してゆく。もちろん、はてしのない長い歳月の経過を通してであるが・・・。 しかしまた、そうして獲得された本人の肉体のカタチといったものが、たとえ子孫に受け継がれたとしても、それが現実に残るかどうかは全く別の問題なのである。それは、どこまでいっても客観的な現実が決めるものであって、個人の意志や努力とは関係がないし、かかわりのないことなのである。 |
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