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7、感覚の感覚。



そしてそれらすべてのことが入り混じり、錯綜し、交錯し、連携し、つながり、乱反射を繰り返す、そうした感覚の感覚に対する感じ方。意識から独立して自律した、自分自身の中の無意識の肉体の世界を言っているのである。

人間の現実のカタチとその仕組み、そしてそこから導かれる存在の仕方。その営みや、生理と神経の作用と、その感じ方がそうなのである。そうしたことが肉体の営みを通して、無意識の記憶として私たちに迫ってもくるし、感じられてもくるのである。

意識とは別世界の、感覚の感覚に対する感じ方とはこのことなのである。感覚自身が分裂していて、その中で感覚が感覚に対して何かを感じ取っているのである。

また、そうしたことが私たちの現実を根源的なところで支配していて、そして導き誘(いざな)い、私たち自身の「信じるもの」というのを方向づけているのである。その範囲を絞り、条件づけ、方向づけているのである。


戻る。                   続く。


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