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それらの繋(つな)がりあった作用の全体が、それ自体で何か新しい異質な必要を作り出していて、そしてこれが普通の状態となって、それまでにない異質な機能を作り出しているのである。そうして肉体内部の様々な感覚同士の連鎖と交感が、それまでとは異質な原理と必要を生み出しているのである。 必要とは、継続性のことであって、継続することによって、それが現実のものとして残ってゆくのである。この残るというのが大事なのであって、残るというのが現実の存在なのである。そして、そうでないものは、現実から消えて行くのである。忘れられ失われて行くのである。 これは本来関係のない、様々バラバラな要素の、偶然で一時的・瞬間的な、結合・連携・連動のくり返しだったものが、このような偶然の際限のない繰り返しによって、それが一つのクセや傾向といったものを作り出しているのである。定形化されルーチンとして残って行くのである。 |
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