| index＜ 日誌 ＜ ax背景 ＜ 23-01「必然」p8 |
| それは自分が生きている世界の条件の下でしか、現実というのは見えて来ないのである。そしてまた、そうしたことが自分の意識の中の観念として作り上げられているのである。 自分が頭の中で観念化するというのは、自分の中にあって求められる必然性やシステムに基づいてしかなされない、ということなのである。 そしてこのような存在の必然性というものは、自分の中にも、現実の世界にもないものであって、それは、それら両者が交錯し、入り混じり、行き交い、乱反射を繰り返す、自分自身の感覚の世界のことを言っているのである。 意識の届かない、意識から自律した感覚の、感覚に対する感じ方を言っているのである。そしてこれが原理であり、必然性なのである。 |
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