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怒りとか、相手に対する脅しのために、身体を大きく見せたり、そうして恐ろしく思わせたり、爪(つめ)や牙(きば)を見せたりもする。あるいは、体毛やトサカや背部を起立させたりもする。さらにまた、これらに付け加えて身体全体で、いまにも襲うようなポーズをしたりもする。 しかし、こうしたことは、いったいどこから来ているのだろうか。 人間の場合、恐ろしさのあまり、暗がりなどで鳥肌を立てることがある。これは注意を、身体の表面全体に集中させようとするからである。そうして身体表面全体の触れる感触でもって、それを探り当てようとしているのである。 もちろん、目や、耳も、鼻も研ぎ澄まされるのであるが、身体表面の肌もまた、神経が集中するのである。特に、視覚があまり効かない暗闇で、得体の知れない正体不明の脅威にさらされた場合がそうである。 そうやって、ちょっとした湿度や温度の変化、そして肌に触れる風の向き、そしてその方向や強さなどから、何かの気配といったものを最大限に感じ取ろうとしているのである。 |
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