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抵抗不可能な脅威または恐怖に対しては、人間も犬も動物もみな身体をかがんですくめて、自分の身をなるだけ小さく丸める。人間は、地震やカミナリが起きた時もそうする。これは、迫りくる外からの身体の恐怖に対して、なるだけ自分の身を守りやすくしようとするためである。 また、外からの脅威に対して、なるだけ自分を目立たなくするためでもある。そうすることで、相手に対しても自分が逆らう意志がないことを示しているのである。なるだけ身体の表面積を小さくして、守る部分を最小限にし、身体の傷付きやすい顔面や内臓を守るに適した姿勢が、この身をすくめる姿勢だからである。 人間同士が殴り合いのけんかをする場合もそうである。勝ち目がなく、抵抗が不可能だと悟ると、だれでも身をすくめてかがめる。またそうすることで、そうした自分の立場を表明しているのである。 |
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