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人間同士の間で何かを感じ、それが伝わってくるというのは、それがただ単に見える表情や仕草だけではなく、むしろそれを通して、自分の中から何かを感じ取っているのである。人間の感覚の感じ方がもともとそうなのである。 感覚器官の仕組みと機能がもともとそうなのである。それは、自分で自分の感覚を見ているのである。そしてそれが感じられるというのは、自分もまた、それと同じものが自分の中にあるからに他ならないのである。 もしも自分の中に、そうした何かが無いとするならば、当然、それを感じるといったこともないのである。そうした自分の中の感覚を、他者からの刺激と通して感じ取っているのである。そうした自分に、自分が気づかされ、知られても来るし、理解もされるのである。それは他人を通して、自分の中の忘れられ失われた世界を見ているのである。 |
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