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情緒それ自体は、本来、目には見えない心理的で気分的な生理の営みなのである。そしてそれが現れる表現の場所というのが、自分の肉体以外にないのである。そして、それが意識されたり自覚されたりする前の、無意識の状態で出てくるのが表情や仕草、クセといったものなのである。 情緒というのは、言い換えれば、自分自身の肉体内部の営みのことなのであって、感情として自覚される前の、たとえば血流の流れ、血管の膨張収縮と血圧の増減、呼吸のリズムの変化、筋肉の緊張と弛緩、ホルモンの分泌や生理作用の変化として現れてくる。 そしてそうしたことが、身体表面で目に見えるカタチで表現されたのが、顔面の紅潮または蒼白、鳥肌や発汗であり、あるいは立居振舞いのポーズの微妙な変化である。そして、そうしたことが何となく気配や雰囲気として感じられてくるのである。 |
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