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あるいは、これを民族を例にとってみれば、その民族に記録されている、あらゆる時代とその地域における歴史と創造物、ならわしや習慣、文化芸術といったもの・・・。 それは確かに時代と場所によって、まったく違う民族のように見えることがあるけれども、それでもやはり、そうした見えるすがたカタチを透過して、それらすべての底(そこ)に流れる共通のパターンや気質みたいなものが見えてくるのである。あるいはまた、それなしには、その民族の歴史と現在というのを理解することが出来ないのである。 そしてやはり、こうしたことのすべてを条件づけ、定め、決定し方向づけたのは、その民族を民族たらしめた地理的・歴史的条件であり、そしてその下で形成された民族の気質や気性、性向や、感覚の感じ方といったものなのである。そしてまた、これを民族の魂(たましい)といっているのである。 |
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