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2、前提。

しかしまた反対に、そこから辿(たど)って行くことができる。現実の自分の身体とは、それが営まれ機能し、そうしてカタチ作られてきた自分自身の存在の仕方のことである。この存在の仕方がカタチとなって現実の世界に現れたのが、自分の身体のことなのである。

それ以外になく、その範囲でしかなく、またそうしてのみ自分が自分たり得たのである。自分の生き方や意志といったものを定め、方向づけ、支配している、すなわち、自分という存在を定め、規定し、方向づけている現実の物理的な条件なのである。

そうである以上、精神は自分自身のこの肉体を通してのみ、自分を知り、感じ、自覚することが出来るのである。身体は、自分が自分を知り、自分が自分であることの、物理的現実の前提なのである。

戻る。                   続く。


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