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3、体内感覚。


感情といったものは、それ以前に、自己の身体内部での血流、心拍、ホルモンの分泌などの生理や神経の働き、そして同時に筋肉や内臓組織の営みの変動などを伴っている。そして、そうした身体内部からの、目に見える表面上の変化といったものが、人間の顔の表情や仕草となって現れてきているのである。

しかし、このような表情や仕草といったものが、いったい何のことなのか、自分でも分からないことが多々あるのである。それでも身体表面の物理的な苦痛や痛さは、実際に目に見えるカタチで現れているから、原因もわかるし対処もしやすいのである。

しかし、心理的・精神的な圧迫や苦悩といったものは、自分でもそれが、なぜそうなるのか分からないことが大いにあるのである。しかし、それでもそれが「苦しみである」というのは、自分でもよく分かるのである。なぜなら、自分の身体がそれを知らせてくれているからである。

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