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14、上下の関係。


つまり、団結して上下の人間関係を作り出して、その中に自分を嵌め込もうとするのである。そして、そのためには、どうしても自分よりも「下の者」が必要なのである。それは、自分に能力がない以上、仕方のないことであって、そうである以上、自分は能力のある者の後ろ盾がどうしても必要なのであって、これが人間の間の「上下の関係」なのである。

そうして、この上下の関係でもって、弱い立場の者をがんじがらめに縛り上げて、逆らえないようにしておいて、そうして何もかも根こそぎ盗んで行くのである。日本のケイレツシステムがそうである。「和の精神」がそうなのである。そして、これがこの世界の住人のルールとマナーなのである。

だからまた、上の者も下の者も決して自律することがない。それは日本のシステムの根幹に抵触する由々しき事態なのである。それは集団主義と全体主義の世界であって、人権もプライバシーも決して理解されることのない世界なのである。そもそも、そのような概念自体が成り立たない世界なのである。

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2019-0113-0120