index< 日誌 < z自意識 < 23-12「しるし」p5


2、納得。


表面的には、だれもキレイごとを言うけれども、自分が追い詰められたり、他人が見ていなければ、たいていだれもそういうことをする。そうした場合、自分で自分に問うということがない。自分という自意識がそのように出来ているのである。そしてまた、そうしなければ生きて行けないように世の中が出来ている。

要するに「自分たち」という囲いの中から出てはならず、そしてまた、だれも見ていなければ、何をしても良いということである。自分というのが存在せず、自分が見つからない以上、そうならざるを得ず、さらにまた、それが囲いの外であれば、だれもがそれを黙認するのである。黙認することによって、「自分たち」という世界が成り立っているのである。

そして、そのためには、どんなことでもするのである。そしてまた、どんなことをされても納得するのである。納得するしかないのである。そういう生き方しか出来ないように出来ている、そうした世界なのである。

戻る。                   続く。


index< 日誌 < z自意識 < 23-12「しるし」p5