index< 日誌 < p変異 < 23-14「遺伝と適応」p7


2、可能性。


しかしまた、その必要もないのである。というのは、現実の世界に同じものなどどこにもないからである。従って、遺伝される側が、それを自分の現実に合わせて、自分にあったパターンを獲得して行くしかないからである。

そして、このようなプロセスを「遺伝と適応」と言っているのである。従ってまた、遺伝と適応の間に明確な区別などないのである。

だからまた、個体が生きている実際の条件や環境によって、遺伝された行動パターンや、身体の細かな形質がほとんど現れないか、可能性や萌芽のままで、それ以上に成長することもなく、それだけで潜在的な可能性のままで留(とど)まって終わってしまう、ということも大いにある訳である。

戻る。                   続く。


index< 日誌 < p変異 < 23-14「遺伝と適応」p7