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表面上、自分にそれが無かったにもかかわらず、それを新たに獲得する潜在的な可能性が自分の中にあったのである。そうした新たな現実の世界を生きているのである。それは、偶然が重なり合った必然の結果であり、意図も望みもしなかった偶然の導きの結果なのである。ただそうすることによってのみ、生き残り続けることができた、ということなのである。 そして、このような新たな習性や行動のパターン、そして非常にささいな形質の違いが、生きて行く上で有利に働いたのである。というのは、このような違いを受け継いだ者が生き残ったからである。 そしていま現在、ここで生きて存在しているということは、それ自体がずっと昔から生きてきたことの証明なのである。いま現実に生きている自分自身の肉体というのは、このような祖先の歴史の結果なのである。遺伝とその適応がそれを可能にした、ということなのである。 |
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