index< 日誌 < av表情 < 23-15「偶然の錯覚」p14


12、型式。


自分の身体内部のもともと別々の働きや、その表情といったもの。それらは本来別々の働きでありながら、しかしたいていの場合に、互いに連鎖・連動・連携しながら、一体となって働いている。それが全体として一人の人間だからである。そうして一個の個人として成り立っているのである。そしてこれが自己の同一性なのである。

バラバラで別々の一つ一つのものが、それでも全体として見ると、それらが一つの全体としての営みを作り出しているのである。そしてこれは一つのセットであり、全体であり、バランスであり、そして「型」なのである。それ自体が一つの型式のパターンを作り出しているのである。

そしてまたそれは、永続的にくり返されてきた馴れや習慣といったものもそうなのである。時間の経過に伴う同じことの連鎖のくり返しが、一つの行動のパターン作り出してきたのである。

戻る。                   続く。


index< 日誌 < av表情 < 23-15「偶然の錯覚」p14