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13、定形化。


そしてそれは、生き方や感じ方、考え方の一つの型式であり、形式なのである。定形化され、画一化されたパターンの一つの「型」なのである。このようにして身体内部の感じ方のみならず、身体自身の生き方や、さらには思考のパターンまでもが、一つの型の枠の中に嵌(は)められてゆくのである。

これは、親や社会全体によるシツケがそうであり、そしてまた、学校や企業による教育の内容がそうなのである。

本来、別々の仕草や表情といったものも、それらをさらに限りなく細分化して行くと、それら自体が、無数の独立した反射やクセ(癖)や習慣の、無限に重なり混じり合った寄せ集めであって、そしてこのような連鎖する際限のない全体が、それ自体として、一つの型のパターンを作り上げているのである。

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