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自分は、どうして他人の気持ちや心情といったものを、感じることができるのだろうか。それは、自分の中で自分が分裂しているからである。このような、自分の中の他人のような自分を通して、他人を感じ取っているのである。また、感じることが出来るのである。 そして、この自分の中の他人とは、自分自身の肉体のことを言っているのである。いまとなっては忘れられ見失われた、自分の中の肉体の記憶が、それを可能にしているのである。 そしてこの肉体の記憶が、自分と他人との間で無意識の世界を共有しているのである。そうして、この共有された世界を通して、お互いに相手の無意識の心情や気持ちといったものが、知られてきているのである。 * 補足: 肉体の記憶とは、肉体をカタチ作っている数千数万年に及ぶ、種としての共通の歴史のことを言っているのである。すなわち、肉体のカタチと機能そのものが同じものである、という意味でそうなのである。そしてこの共通性が、それを基にして意志や感情、情緒といったものの共有を可能にしているのである。 |
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