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2、必然性。


このような自己の内部における、感覚――情緒――感情――思考、といった様々レベルの段階、そしてそれを構成する様々な刺激や感覚の要素といったもの。そしてこのような様々な要素が錯綜し絡み合う、順序と組合せの偶然性といったもの。また、感覚の感じ方の違いからくる「見え方」の違いといったもの。

これは、偶然の重なりが作り出した、様々な要素の組み合わせであり、そしてこの、時間的な順序やそのリズムといったものが、それだけで一つ自律した感じ方のパターンを作りだしているのである。意識や思考、それどころか感情以前の、感覚それ自体の情緒の世界を作り出しているのである。

こうしたことのすべてが連携し、行き交い、入り混じり、触れ合い、共鳴し、感じ合い、共有し、交感しあっていて、そしてそうしたことのすべてが、それだけで一つの世界、一つの完結したシステムの必然性を作り上げているのである。このような意味で、これが原理なのであって、それ自体が完結した自律性なのである。必然性を持つ自律した主体なのである。

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