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4、本能的。


だからまたそれは、明確な嬉しさや喜び、憎しみや怒りとしてではなく、それ以前の漠然とした気分や情緒の動きとして感じられてくるのである。そしてこうしたことが、私たちが何か素晴らしい景色や音楽、あるいは、柔らかく穏(おだ)やかな肌ざわりを感じるときの、共通した感じ方なのである。それは感情というよりも、気分や雰囲気の情緒といったものなのである。

このような、視覚や触覚や聴覚や、またそれ以前の自分の体内から伝わってくる様々な自律神経の働きといったものが、ただそれだけで、それらが拡がって行って、つながり、連鎖連動して様々な感じ方を呼び起こしているのである。

そして、そうしたことのすべてが、一つの全体としての完結した情緒となって、私たちに迫ってきているのである。すなわち、直感的・情緒的・衝動的・本能的なのである。

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