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4、別の世界。


これは意識の届かない、無意識の肉体の感覚の世界であって、意識から自律し独立した固有の世界であって、そしてこうしたことが、人間の感情や思考といったものを、それ以前のところで支配しコントロールしているのである。

これは思考以前の無意識の世界であって、感情や思考や意識を生み出し、それらを包み支配している基盤であり、土台なのである。

しかしまたそれが、無意識の感覚独自の自律したシステムの世界である以上、私たちはそれを、思考や意識でもって特定したり、断定したりすることが出来ないのである。

それは何か、自分にとって得体の知れない、正体不明の世界のように思えてくるのである。自分自身の中にあるにも拘(かかわ)らず、それが自分とは別の世界のように思えてくるのである。

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