| index＜ 日誌 ＜ av表情 aj情緒 ＜ 23-21「交感X：偽善」p12 |
| このような無意識の世界から表れ出てきて、そしてそこから映し出された人間の表情や、身振りや立居振舞いといったものは、それだけでは自分でも分からないし、あるいは他人から見ても、その意味といったものがハッキリと分かりかねるものなのである。 なぜなら、それは意識や思考以前の世界だからである。そしてこれを反対の視点から見ると、それは、意識や思考でもって特定し、理解して行くしかないものだ、ということである。 また、そうして表情といったものの、自分にとっての意味といったものを探り当てて、たしかめて行くことになる。さかのぼり、たどって行くことになる。 また、これはたんに表情だけでなく、パッと見ただけでは意味不明で不可解に見える、仕草や習慣、そして宗教や政治システムや、さらにそれの歴史についても、そのまま言えることなのである。 なぜなら、すべてはこのような自分たち自身の、肉体の営みから始まっていて、そしてそこから出てきたものだからである。そしてそれは、その民族や国民の文化や歴史を規定する枠組みであり、そしてその根源的な原形なのである。 |
index＜ 日誌 ＜ aj情緒 ＜ 23-21「交感X：偽善」p12