| index＜ 日誌 ＜ av表情 aj情緒 ＜ 23-21「交感X：偽善」p12 |
| 情緒といったものを、無意識の感覚だけの世界だとすれば、それは個人の気まぐれや思いつき、思い込みなどが入ってくる余地などなく、それは物理的・生理的で、先天的な本能と衝動だけが支配する世界である。あるいはまた、このような肉体内部の反射作用が無限に連鎖し乱反射し続ける世界なのである。 そうした意味で情緒は、主観の入る余地などなく、むしろ客観的であり、偶然でもあり、そしてまたある意味では普遍的であるとさえ言える。それは意思や思考などではなく、むしろ肉体自身の生理の作用なのである。 それは意識から見ると、現実との接点をもたないのであって、だから抽象的で非現実的な、普遍的なものに感じられるのである。しかし、このような情緒といったものが、自分で意識されることによって、現実との接点を持つに至る。 |
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