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9、自分のすがた。


そして、これを失ってしまえば、自分が生きている意味といったものも喪失してしまう。自分が誰なのか分からなくなり、自分を見失う。自分の中から自分の理由と存在といったものが消えて行く。

従ってまた、このような自分自身の肉体の動き、生理や神経の感じ方、そしてそれらが外に表われた身体の表情や仕草、そしてその動きや行為の中に自分自身を探し求めてて行かなければならないのである。そしてまさにこれこそが、自分というのが現実の世界に現れ出た「すがた」なのである。

もちろん、そうした自分自身の身体の動きといったものは、自分から見ると未知の得体の知れない、そして知りようのない世界である。しかしまた、それを通してのみ、自分というのを知り得るのである。

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