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3、無意識の意志。


それでは、無意識の自然な笑いとは何か? それは、意識の預かり知らないところで、意識とは別の、意識とはかかわりのない、そしてまた意識に反して、あるいは意識に逆らってさえ、自らを押し通そうとするところの、無意識の笑いのことである。

それは、自らの肉体内部の生理や神経の反射作用としての、自律した情緒のことである。このような、自らの身体内部のリズムの変化やその働きのないところに、気分や心理としての情緒など存在しないのである。

また、それを相手との関係で自覚する感情といったものもあり得ないのである。また、そのような自意識といったものもない。人間の自意識や行為といったものは、本人の意思とは別の原理で動いているのである。

これは自分の意志というよりも、自分の肉体内部の自律した原理から来ているのである。また、この意志そのものも、このような自分自身の肉体内部の要請から反映されて出てきたものなのである。

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