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4、情緒のカテゴリー。


自分自身の肉体の中から込み上げてくる、自由で不規則な、何ら実用性も実効性もない、無意味でバラバラな仕草や表情といったものが、身体内部の奥底からあふれてくるのである。そしてそれが嬉しくもあり、楽しいことのように感じられているのである。

だからまた、筋肉はゆるみ神経は散漫になって、だれに対しても、何に対してもおおらかで快活な感じとなる。血流や心拍、それにホルモンの分泌といったものが、強力な瀕死の状態から空前で急速なリラックスした状態へと移り変わる。

そしてこの緊張からのゆるみと解放、急激かつ突発的な放散自体が定形化されてゆく。なぜなら、そうした身体のゆるみや放散自体が、自分で自分を知り、認め、確かめる場面となっているからである。不明な情緒は自分の中で分類され、カテゴリー化されなければならないのである。

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