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この場合の笑いは不自然であり、ムリに作られた意図的な笑いとなっている。目は、自分の中にではなく、実利的な外の世界を見ている。目の中の視線も焦点も、現実の生きた相手を盗み見ている。 本来自分の意志とは無関係なはずの、無意識の笑いといったものが、自分の現実的な利害を絡ませた意図的で作為的な、自分の意志によってコントロールされた不自然な「笑い」となっている。 あるいはまた、深刻な悲しみや怒りの後、突然、大声で笑いだすことがあるが、これは自分ではどうにもならない運命を無条件に受け入れるといった、そうした自分に対する悟りとあきめの表現となっている。そしてこれもまた、自分を是認する仕草である。 |
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