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だから、奇妙というか不思議にも、それら感情の表情というのが、ことごとくどこか似ているのである。泣いている顔、笑っている顔、怒っている顔、苦しい顔、・・・などといった表情が、確かにそれぞれ異なっているのではあるが、それと同時にどこか似かよっているのである。 もしかすると、それらはすべて元々は同じ情緒の中の動きであって、それが数万数億年に渡る歳月の中で分化していったのである。感情や意識の働きとしてではなく、肉体内部の情緒や生理の営みとして、いつしか気づかないままそうなったのである。 このような出来事の意味や理由といったものが分化し変化していったにも拘わらず、それを感知し表現する肉体の働きや営みといったものが、そのまま残り続け、そしてそれがずっとそのままで、表情や身振りの仕草として残り続けたのではないだろうか。 |
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