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2、身体の中の世界。


しかし、何かを感じているということ自体が、それ以前に何かが現れているということなのである。たとえそれが幻や観念的な妄想に過ぎないとしても、そのきっかけや動機自体が、すでにその何かによってすでに始まっているのである。これが自分が苛まれる理由なのである。

何かを感じているというのは、どこかに言い知れぬ何かがあるからであって、たとえそれが空想上の観念だけの、あるいは自己の妄想だけの世界であるとしても、そうした妄想を生み出すということ自体が、どこかに何らかの原因があるからである。

そして、このような現実の衝撃や変異に基づく違和感が、観念の世界で空想を引き起こしているのである。このような自分の中の違和感が妄想になって現れているのである。

戻る。                続く。

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