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そしてそれが自分にとっての現実であるためには、対象としての相手の存在がどうしても必要だったのである。だからそれはどうしても必要なのであって、探して見つけるか、無ければ捏造するか、新たに作り出さなければならないのである。 そしてそれが真実であるかどうかというのは、自分には関係のないことであって、どうでもよいことなのであって、要は、そうやって自分の居場所と自分の立場を正当化してくれさえすれば、その他はどうでもよいことなのである。 そうやって自分は孤独と妄想から解放されて、現実の存在になることが出来るのである。自己の自意識がまわりから認められ、与えられ、満足もさせてくれるのである。そしてまた、自分が生きて行く道も開けるのである。 |