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7、自分の考えがない。


ほとんど大多数の人間は、自分の考えなど持たない。その方が自分にとって都合が良いし、またそのように慣らされシツケられてきたのである。だからそれがあまりに当たり前の習慣になっていて、だれもそれに気づかず、それが当然の常識になっているのである。

そしてこれが文化であり教育なのである。「自分たち」の常識なのである。そしてそれに反する者はヨソ者、異物、異人種として排除される。そしてこの排除の行為が、自分を「自分たち」という仲間の一員にしてくれるのである。そして、このようにして自分の居場所が保証され、自分の自意識が守られているのである。

このようにして自分の自意識というのが、常に他人に求めざるを得なくしているのである。自分が消えてなくなって、他人依存の人間を作り出しているのである。このようにして、自分よりも「上の者」が自分を守ってくれるのである。そしてこれがこの世界での人間関係の基本であり、オキテであり、キズナなのである。これは国家による政策なのである。

戻る。                続く。

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